松村克也的 フィギュア製作方法 
1/8 シーラ・ラパーナ 編
松村克也のHP KAT’S LAND
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13 ドレススカート部の製作
1 前項で製作したスカルピー・プリモ製の脚カバーにスーパースカルピーを盛りつけて、
  ドレスのディティールを作り始めます。

2 まずは
、とりあえず土台となる部分にざっとスカルピーを盛りつけました。

3 プリモ製の脚カバーを極力薄く削ってしまったために、ところどころ穴が開いています。
  その穴を埋めようとして、穴の上からスカルピーを薄く盛りつけながらドレスのシワを、
  おおまかに形作っていきます。

4 脚カバーを極力薄くした一番大きな理由は、正面から見た腰の幅をなるべく抑えたかったからです。
  スカートをつけた状態と、つけていない状態の腰部分の段差、ギャップをなるべく小さくしたかったのです。

5 ドレススカート部は着脱式のため、キット状態では下半身のラインがそのまま露出してしまいます。
  最終的にはスカートを接着しなければ完成しないためにそれほどスカートがない状態のラインを
  気にしなくても良いのかもしれませんが、やはり、たとえキット状態だけであっても腰から脚のラインが
  見える限りは、なるべくバランスの良い線を出したかった、というおかしなこだわりがあり、
  このような製作法になってしまいました。

14 ドレススカート部の調整
1 しかし、さすがに薄すぎました・・・。
  製作途中にやはり強度不足から来る割れが何度も起きました。
  仕方がないので、ポリパテで薄すぎる部分を補強することにしました。

2 スカートを開いた状態です。青みがかって見える部分がポリパテです。
  ポリパテで補強を行う前に、スカートに盛りつけたスカルピーは焼いて硬化させてあります。

3 思い切って、腰まわりのプリモが薄い部分を切り取り、ポリパテに置き換えました。
  本体の、ポリパテが触れる部分にワセリン(メンソレータム)を塗りつけて、
  その上からポリパテを盛りつけます。ポリパテは、硬化後に薄く削り込んであります。

4 同時に、上半身とスカート部のギャップをスカルピーで埋め、そこに繋がるように上半身ドレスの
  造形を始めます。これで、上半身ドレスとスカートがスムースなラインで繋がります。

15 上半身ディティールの製作
1 胸の周囲のディティールを作り終えて、腰まわりのディティール製作のためにケガキをしています。
  こうしてみるとやはり、少し腰の幅が広い感じがします。しかし、視覚的に、頭部が付いていない
  状態ではバランス調整がむつかしいので、こんなものだろうと思いこんで作業続行です。

2 後ろ姿です。ドレスの後ろ側は参考になるデザイン画がないので、適当にでっちあげました。

3 腰の両側に飾りのようなパッドのようなモノがデザインがにあるので、その段差を利用して
  スカートと本体のギャップをなるべく感じさせないようにしてみました。

4 後ろ姿です。スカートの腰回りの薄さがわかると思います。


5 本体だけ見ると、スカートの付いた状態のバランスを優先したのか、スカートがない状態のバランスを
  優先したのかわからなくなってきます・・・。

16 頭部の製作
1 第7項で作った頭の素にはスーパースカルピーを使用していましたが、素材変更して
  グレースカルピーを使用します。

2 スカルピーで作った簡単な頭の素にグレースカルピーをかぶせて、顔の造形を行いました。
  第7項で頭の素を作ったときから、実は、この項にまで達するのにかなりの時間が過ぎていまして、
  その間に私の好みがスーパースカルピーからグレースカルピーに移り変わってしまったのです。
  ただ、全ての造形をグレースカルピーで行うわけではなく、頭部や手、足先などの、細かな造形が
  必要なところだけグレースカルピーを使用しています。
  スーパースカルピーとグレースカルピーの差は、色とハンドリングです。価格はほぼ同じです。
  どちらを使用するかは、好き嫌い、慣れ不慣れという感覚で、勝手に決めてしまってもかまわないでしょう。
  色に関しては、グレースカルピーのグレーの方に分があるとは思いますが、
  スーパースカルピーにしてもプリモの黒を混ぜたり、タバコの灰を混ぜたり(本当です。灰を混ぜて
  色つけをしてるヤツを私は知っています)して、対処法はいろいろとあるかと思います。

3 全体のバランスを見るために頭部と両腕を、仮に付けてみました。
  なんとなく頭が小さいような気がしますが、これは髪の毛がまだついていないので、このように見えます。
  これに髪の毛が付けばほぼ良いバランスになると思います。
  身体と頭部の大きさのバランスですが、始めの計画よりも少しぐらい大きくなっても小さくなっても、
  最終的にはだいたいわからなくなるものです。あまり細かく気にしないようにしましょう。
  ・・・、いいのかな、こんないい加減なことを書いていて・・・。
  えーと、頭髪のないモデルを製作する場合には、バランスに注意した方がいいかと思います!

17 前髪の製作準備と首、腕の取り付け
1 頭部はまず、頭髪のない状態で製作しました。頭髪はキットの組み立て、塗装を考慮して取り外しが
  できるようにしなければなりません。
  頭髪をどのように取り付けるのかは、髪型やボリュームによってもいろいろな方法が考えられますが、
  今回は大きく前髪と後ろ髪とで分割します。後ろ髪はかなりのボリュームになるので、さらに分割の必要が
  ありますが、この段階ではそれをどうするのかは思いついていません。
  前髪は、隠れて見えなくなるオデコと共に取り外しができるようにします。頭部のオデコ部分をざっくりと
  切り取り、この部分を前髪取り付けのためのダボにしようと思います。

2 切り取ったオデコ部分に、おおまかな前髪をグレースカルピーで盛りつけてみました。頭髪部分だけ、
  そっくりそのまま取り外しができるようになっています。

3 頭髪はボリュームがあり全体のバランス的にも重要な部分なので、ここから先は全身とのかねあいを
  見ながら作業していきます。
  そのために、ここで頭部を本体に接合しました。首が太いので、あとで修正することにします。

4 ドレススカート部を付けてみたところです。だいたい、バランスは良さそうです。

18 後ろ髪の製作準備
1 後ろ髪の製作を開始します。本体に取り付けた頭部の、後頭部にグレースカルピーを押しつけるようにして
  ざっくりと、本当にざっくりと作りました。

2 とりあえず後ろ髪のボリュームとバランスを把握しなければいけないので、大まかにこんなところかなと
  いう感じで、後ろ髪のだいたいの形を作っていきます。
  なんとなく深海の不気味な生物のようで、ほんとにこれでいいのか!? と思いながら作っていますが、
  今のところはこれでいいのです!

19 全体のバランス調整
  ざっくりと作った前髪と後ろ髪を本体に付けてみたところです。
  この先は頭髪の細かな製作に入りますので、この段階で全体のバランスを決定して
  おかなければいけません。
  そのために全体を見ながら、もう少し大きく! とか、もう少し広げて! など、繰り返し修正しながら、
  頭髪の全体に対するバランスを決定していきます。

20 頭髪バランスの決定
1 頭髪のバランスは、まあこれで良いだろうと決定したところです。

2 ぱっと見で、こんな感じだろうと思っていますが、具体的にどう後ろ髪を作ればいいのかは、
  まだまだこれから試行錯誤が必要です。
  腰のまわりに見えるケガキ線は、作る予定のディティール位置と形を示しています。

21 ドレススカート部のディティール製作 (1)
1 続けて後ろ髪を作ろうと考えてはいたのですが、どう作ればいいのかがわからなくなり、後ろ髪は
  後回しにしてしまいます。

2 そこで、ドレススカート部のシワを作ろうと現実逃避的に考えて作り始めたのはいいのですが、
  これもまたうまくいかなくて困っているところです。

3 おそらくシルク的な生地でできているだろう裾の長い折り重なったドレスのシワを、なんとかうまく
  表現したくて、この部分でかなりの時間を使っています。

4 しかし、これがうまくいかないんだよなあ・・・。写真を撮りながら、自分の才能のなさに頭にきています。

5 スカート部は前後分割式なのですが、シワのディティールを製作するときには、とりあえず分割線は
  あまり考えないことにしました。始めから分割線を考えていると、その線に引きずられて不自然な造形に
  なってしまう可能性があるからです。

6 キットの場合、必ずどこかで分割せざるを得ないのですが、始めに分割ありきでは、どうしても分割線に
  影響されてしまい連続したディティール造形になりにくい場合が多くあります。
  これはもちろん、経験と慣れの問題なのですが、造形に慣れないうちはまず、分割をあまり考えないように
  した方が自然な造形ができると思います。
  分割はキットを購入してくれる方々の製作しやすさのために気を使うべき部分なので、
  なるべく組みやすい分割にする必要がありますが、しかし、造形的な流れよりも分割を優先してしまうのは、
  やはり本末転倒だと私は考えています。

22 ドレススカート部のディティール製作 (2)
1 現在制作中の、この原型には一応締め切りがあり、そろそろとてもヤバイ時期にさしかかってきました。
  スカートの裾部分のディティール造形にはまったく満足していないのですが、そんなことは
  言っていられなくなってきました。
  とりあえず、こんなところだあ! と、ほとんどあきらめの心境で裾造形を完成させます。

2 裾部分のディティールを縦断している白っぽい線が、元の分割線です。このあとで、複製や組み立てを
  考えた新たな分割線を決定し、分割しなければなりません。

3 この作品では、この裾造形のまま完成させてしまいましたが、どうにもこうにも気に入らず、
  後日大幅な改修をすることになります。

23 後ろ髪の製作
1 いつまでも、どう作ったらいいのかわからない! とも言っていられなくなってきたので、
  後ろ髪の製作を始めます。
  触手のように枝分かれしていた後ろ髪の素を、輪郭だけ残してどんどん削り込んで
  髪の毛らしくしていきます。

2 髪の毛の表現をどうしようかとかなり悩んだのですが、よくあるアニメ的な表現はやめて
  ちょっとリアル系な表現にしてみようと思い、細かなディティールを入れ始めています。
  しかし、これが大失敗だったことが原型完成後にわかり、頭髪表現も後日大幅な改修を
  することになってしまいます。

3 裏側です。削り込んで薄くしてあります。しかし、この時点でもまだ後ろ髪を
  どう分割するのか決定していません。

4 作りかけの後ろ髪を本体に付けてみたところです。触手のように見えた始めのカタチよりは、
  ちょっとだけ髪の毛に見えてきました。

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制作 松村克也(S.A.E)
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